京都府学力・学習状況調査CBT問題情報公開と文字の画像化状況

京都府教育委員会に対し、2025年(令和7年)の京都府学力・学習状況調査で使用されたCBT問題の電子データについて情報公開請求を行いました。得られたCBT問題を解析し、どれだけの文字が画像化されているのかを調査しました。本ページでは、その結果を公開します。

概要

京都府が2025年に実施した京都府学力・学習状況調査のCBT問題について、情報公開請求によって得られた電子データを分析しました。対象は、小学校第4学年から中学校第3学年までの国語、算数・数学、英語の427問題です。

分析の結果、問題文や選択肢などに使用された約29万文字のうち、約20万文字が画像の一部として格納されていました。全問題を通算すると、文字の68.8%が画像化 されていました。

一方、問題ごとに画像化率を求めた場合の中央値は53%でした。つまり半数の問題で53%以上の文字が画像化されていることになります。

科目別に見ると、文字の画像化率は国語76.7%、算数・数学52.6%、英語61.5% でした。

これらの文字数は、画像をOCRして推定したものではありません。文字データについては、京都府が問題文や選択肢の文字を1文字につき一つの黒四角(■)に置き換えて開示したため、その数を数えました。画像中の文字数についても、情報公開請求および審査請求を経て、京都府から画像ごとの文字数の提供を受けました。

本ページでは、CBT問題ごとの分析結果を収録したExcelファイルも公開します。分析に使用した画像についてもExcelファイルから確認できるようにしています。

情報公開請求

2025年10月21日、京都府教育委員会に対し、次の電子データについて公文書公開請求を行いました。

  • 2025年の京都府学力・学習状況調査
  • 小学校第4学年から中学校第3学年
  • 国語、算数・数学、英語
  • CBT問題を構成するXML文書、画像、スタイルシート等

画面を印刷したものやPDFではなく、CBT問題を構成している電子データそのものを請求しました。

問題文などの文字が非公開情報に該当する場合については、電子データ中の文字を黒四角(■)に置き換えること、画像中の文字を黒く塗りつぶすことを認め、その場合にも文字数が分かる形での開示を求めました。

京都府による部分開示

京都府教育委員会は、2025年12月22日付で公文書部分開示決定を行いました。この決定により、京都府学力・学習状況調査のCBT問題を構成する電子データが開示されました。電子データに含まれる文字のうち、「当該調査におけるレイアウト及び装飾に関する部分」は非公開とされました。問題文や選択肢などの文字については、元の文字の代わりに黒四角(■)が入った状態で開示されました。このため、問題の内容を知ることはできませんが、何文字が文字データとして格納されていたかを知ることができます。

一方、画像に含まれる文字については文字部分が黒く塗りつぶされましたが、当初の開示では、その文字数が示されませんでした。当法人は最初の情報公開請求の段階から、画像中の文字を非公開とする場合にも、その文字数が分かる形での開示を求めていました。このため、この点について審査請求を行い、画像に含まれる文字数の開示を求めました。

審査請求後、画像ごとの文字数を示した資料が京都府から提供され、2026年4月24日に受領しました。

テキスト文字と画像化文字

CBTの画面上では同じように文字として表示されていても、その文字が文字データとして格納されている場合と、画像の一部として格納されている場合があります。本調査では、前者を「テキスト文字」、後者を「画像化文字」として区別しました。たとえば、問題文が文字データとして格納されていればテキスト文字です。一方、文字を含む画像を表示して問題文などを提示している場合、その文字を画像化文字として扱います。

文字数の数え方

開示されたCBT問題では、問題文や選択肢などの文字は、元の文字を明らかにしないよう、1文字につき一つの黒四角(■)に置き換えられています。そこで、問題文や選択肢に含まれる黒四角(■)の数を「テキスト文字数」として数えました。

画像に含まれる文字については、京都府から提供された画像ごとの文字数を、そのまま「画像化文字数」として使用しました。

したがって、本調査で使用している画像化文字数は、OCRなどを用いて画像から推定した値ではありません。

問題ごとの分析

開示されたCBT問題について、問題ごとに次の値を集計しました。

  • テキスト文字数
  • 画像化文字数
  • 代替テキスト文字数
  • 文字の総数
  • 文字の画像化率

文字の総数は、テキスト文字数 + 画像化文字数としました。

また、文字の画像化率は、画像化文字数 ÷ 文字の総数として算出しました。分析対象となった問題は427件です。

問題ごとの分析結果は、以下のExcelファイルで公開します。

京都府分析結果.xlsx

Excelファイルには、問題ごとの学年、科目、テキスト文字数、画像化文字数、代替テキスト文字数、文字の総数、画像化率などを収録しています。

全体の結果

427件の問題について集計した結果は、次のとおりでした。

項目値
画像化文字数202,110文字
文字の総数293,564文字
全問題を通算した文字の画像化率68.8%
問題ごとの文字の画像化率の中央値53%

「全問題を通算した文字の画像化率」は、全問題の画像化文字数を合計し、それを全問題の文字総数の合計で割った値です。

「問題ごとの文字の画像化率の中央値」は、それぞれの問題について画像化率を求め、すべての問題を画像化率の順に並べたときの中央の値です。つまり半数の問題で53%以上の文字が画像化されていることになります。

科目ごとの結果

科目ごとに集計した結果は、次のとおりでした。

科目画像化文字数文字の総数文字の画像化率
国語139,064文字181,231文字76.7%
算数・数学35,867文字68,139文字52.6%
英語27,179文字44,194文字61.5%

情報公開請求の経緯

  • 2025年10月21日 京都府教育委員会に公文書公開請求
  • 2025年10月27日 京都府が公文書公開請求書を受付
  • 2025年11月7日 公開決定等期間の延長を通知
  • 2025年12月22日 公文書部分開示決定
  • 2026年2月 画像中の文字数が示されなかったことについて審査請求
  • 2026年4月24日 画像ごとの文字数を示した資料を受領